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妊娠中のお口の中

 

 

こんにちは!猛暑日が続いていてお外に出るだけで体力を持っていかれますね🥵

蝉の音が聞こえ始めいよいよ夏本番!ですが、こまめな水分・塩分補給を忘れずに熱中症には十分注意しましょう⚠️

最近私の周りでは結婚、妊娠、出産というおめでたい事が多くなってきたように感じます☺️

赤ちゃんの天使パワーって素晴らしいですよね、、!とっても癒されます💐

 

ところで皆さん昔は「一子を得ると一歯を失う」といわれていたこともあるそうです。今でも「妊娠すると歯周病や虫歯になりやすい」という話を耳にしませんか?

たしかに妊娠中のお口の中は、生活習慣や体質の変化から、通常よりも歯周病や虫歯のリスクが高くなります。

 

妊娠中に見られやすいお口の変化・問題は

🍀つわりによって歯磨きが難しくなる、歯磨き粉の味が苦手になると歯磨き粉に入っているフッ素や殺菌成分などの予防に有効なものを利用できない、胃液が逆流すると強い酸に触れた歯の表面が溶けてしまう

🍀食の好みの変化によって甘い物が好きになると、虫歯菌の大好物の砂糖をたくさんとるようになる

酸っぱい物が好きになると、強い酸が歯に触れる機会が多くなり歯の表面が溶けやすくなる

🍀間食が多くなったりちょこちょこと少しずつ何度も食事をするため、口の中で酸性の状態が長く続き、虫歯が出来やすくなる

🍀唾液の性質が変化して粘り気が増すとお口の中が洗い流されにくくなる、分泌量が減ると虫歯になりかかった歯を修復してくれる唾液の再石灰化作用が弱まってしまう

🍀女性ホルモンが増加するとこのホルモンを栄養源とする歯周病菌が妊婦さんの歯茎でさかんに増殖、活発に活動するので普段歯茎が腫れない人も歯肉炎になりやすい、歯周病が進行しやすい

などと妊娠中は食生活や体質の変化、ケアの不足によって歯周病や虫歯のリスクが高くなっています。

リスクが高くなっていることを頭に置いていただき、少しでもケアをしてもらうことが大切です☝️

🍀つわりの時はできるだけ気分が良い時に歯磨きを行い、磨けない時はぶくぶくうがいをしましょう

🍀食嗜好も変わりやすいので、糖分の多い飲食物や酸性食品をダラダラ食べることは控えましょう

🍀食事や間食の回数が増すので、食後の歯磨きやうがいをこまめに行いましょう

 

歯周病のひどい妊婦さんは、歯周病菌の影響で早産や低体重児出産などの妊娠トラブルの危険性が高くなることが報告されています。

また母子感染によって乳幼児に虫歯菌が移ってしまうことがあり、虫歯の多いお母さんの子供は、早くから虫歯になる危険性が高いと言われています⚠️

 

妊娠中でも虫歯や歯周病の治療は可能です(つわりがおさまり比較的安定してる妊娠中期がおすすめ)が、お母さんのお口の中を清潔に保つことが赤ちゃんにとっても大切なことです!

なぜかといいますと、、

生まれたばかりの赤ちゃんにはミュータンス菌(虫歯菌)はいないのですが、周囲の人のお口の中にいたミュータンス菌が唾液などを介して、赤ちゃんのお口の中に入ってきて感染してしまいます。歯が生えてくる生後6ヶ月~3歳までが最も感染しやすい時期です。

🍀口移しで食べさせたり、大人が使った箸やスプーンを使ったりすることは控えましょう。

🍀一緒に生活する上でスキンシップなどもありミュータンス菌の感染を完全に防止することは難しいですが、まずは赤ちゃんのそばに居る周囲の人達が、お口の中を清潔に保ちミュータンス菌を減らすことから始めましょう。

その中でもお母さんのお口の健康がなによりも大切です。

妊娠中のお母さんのケアから赤ちゃんへの虫歯予防をスタートして赤ちゃんの歯と健康も守りましょう🦷✨

 

以上衛生士の熊野でした。